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乗り込んできた男
やあ!
乗り込まれた男』でお馴染みのKOZY★KOZYです。
今回はタイトルの通り「乗り込んできた男」の話だ。
例えば、自分の車に知らないおっさんが乗り込んできた、、
なんて事よーくあるよね。
今日はそんなおはなし・・

・・あの日はバンドの練習があったんだが、その日も夜12時から朝6時までの
いつもの「6時間パック」でスタジオに入ったんだ。
熱のこもった練習を終えた朝6時過ぎ、オレは愛車の
銀星(シルバーの日産シルビア)」で帰宅の途についた。

走り始めて15分・・場所は香椎。
信号待ちをしていると、助手席の窓越しにおっさんが寄って来て
何かゼスチャーをしている。
オレが「なんだろう・・」と思っていると、そのおっさんは突然
助手席側のドアを開け、車に乗り込んできた!
突然の出来事に焦るオレを尻目に、おっさんは満面の笑顔でこうのたまった。

おっさ:『いやあ・・現場で便所に行っとったら、みんな帰っとーっちゃもん。
     置いていかれたけん、にいちゃんちょっと送ってくれんね』


・・怪しい・・怖い・・これは強盗では・・??
確かに見た目は現場の作業員風で、なんか工具ポーチ的なものが腰についているが、
この時のオレの心理状況でいくと、この中にオレを襲う為の凶器が入っているであろうことは
疑う余地もなかった。
オレはビビリながらも、平静を装いこう言ってやった。

K:『えと、、じゃあ・・それで、どこまで行きたいんですか?』

もはやタクシー運転手だったが、これが精一杯だった。。

おっさ:『えーとね、、佐賀まで行けんかいな?』


さ!佐賀やと!?
今から!?徹夜明けのオレが!?凶器を腰につけた謎のおっさんと!?
そりゃ、まっぴらごめんだ。
しかしあんまりハッキリ断ってヤツを刺激すると危険なので、
やむを得ずオレはいくらか譲歩する事にした。

K:『あの、、姪浜までで勘弁して下さい』


恐怖のあまり下手(したて)にでてしまった。。

おっさ:『あぁ~そうね・・じゃあそこまで行っちゃるかいな?』

K:『あ、はい・・』


こうしてオレは見知らぬおっさんを車に乗せてしまう事になった。

道中、おっさんは異常に高いテンションでしきりにアンプやスピーカーの話をしていた。
BOSEがどうだとか、びょうぶがどうだとか、なんかそんな話だった。
普段のオレならそれなりに反応する話題だが、今この謎の状況に困惑する
オレとしてはどーでもいい話だった。

結局おっさんは、ずーっとスピーカーの話をし、オレは
「へぇ~」とか「おぉ~」とか心無いあいづちを打ち続ける事20分・・
ついに姪浜に着いた!おっさんを降ろすチャンスだ!

K:『あのぉ~ここ姪浜なんで、ちなみに駅はあっちにありますんで、
  この辺でいいですかね?』


おっさ『んあ?・・もうちょっと行ってやらんね!』


あれ?、、なんかちょっとキレてるっぽい・・。

K:『ああ・・じゃあもうちょっとだけ』

脅しに負けた・・オレはもう少し先まで行ってやる事にしたが、
疲れたし、眠いし、11時からバイトやし、さすがにオレだってもう限界だ。
殺されるかもしれないが、キレ気味のオレは福重辺りまで来た時に言ってやった!

K:『もうホントここまでで勘弁してくださいよぉ・・』


懇願するオレの様子が胸に響いたのか、おっさんはやっと諦めた。

おっさ:『そうやね、にいちゃんも大変やしな。ここでいいわ、あんがとね』


ふう・・どうやらオレの勝ちのようだ。
こうしてめでたくおっさんを降ろす事ができ、道中の張り詰めた緊迫感から
やっと解放されたオレは帰路についた。

・・・このおっさんがやはり「不審者」だったのか、
仲間に置いてかれた「街の漂流者」だったのか、真実は分からないが、これだけは言える。

みんな達!
車に乗るときは必ずドアロックをするべしぞ!


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■一人肥後旅情 (山よさらば・・第三章)
・・一人肥後旅情第三章・・・

朝、車中で目覚めたオレが、まず思ったのは猛烈に寒い・・。
時刻は朝5時、、そう山の朝は寒い。
しかし、ここで暖房をつけてしまっては、せっかくの大自然が台無しだ。
まだ日が昇っておらず、辺りは薄暗かったが、大自然を体全体で感じる為に、
オレは川へ降りた。

まじで寒い・・ガチガチ震えながら空を見上げると、だんだん日が差してきた。
オレは日のあたる場所へ移動してハッとした。。
日の光とはなんと暖かいんだ・・太陽の暖かさを実感し、
朝一から大自然を味わったオレは、このいい感じの渓流を後にし、
更なるいい感じスポットを求めて適当に車を走らせた。

しばらく走ると「ダム」に行き着いた。
湖面に映る美しい木々の新緑は、オレのイマジネーションを激しく刺激した。
素早く車のトランクから、マイギターを取り出し(いつも車に積んでいた)即興でダムに歌を捧げた。
タイトルは「名も知らぬダムの歌」だ。
・・ふぅ・・いい仕事をした。
うん、この旅は「いい感じのスポットに歌を捧げる旅」にしよう。
そう決めたオレは次なるいい感じスポットを目指した。

次に見つけたのは、広々とした段々畑で、その圧倒的な大自然に囲まれた
雄大な畑はオレの足を止めさせた。
車を降り、畑に歌を捧げようとギターを手にし、ふと見上げると遠くに人影が見えた。
どうやらこの畑の持ち主であろう、老婆がこっちへやってくる。
老婆はオレの前まで来ると、軽くおじぎをして、

婆:『どこから来なさった?コレば食べんね』

そう言って「おむすび」を差し出した。
おお・・・いい人だ、、畑でギターを抱えているこの怪しいオレに対して、
なんという優しい心の持ち主だろうか。。
オレは、ギター片手に福岡からやって来て、ぶらり一人旅中だという事、
いい景色に歌を捧げて行脚しているんだ、といった事を話した。

婆:『ふ・・!福岡から!?ありゃまぁ~・・ご苦労さまで』

老婆のリアクションは「福岡」というフレーズで驚き過ぎだったが、
まあこんな田舎なら、確かに他県からやってくる人はあまりいないかもしれない。

そして二人でおむすびを食べながら、話しているとこの土地は
五月村』という場所だという事が分かった。
オレはおむすびのお礼に、この老婆と畑に歌を捧げた。
タイトルは「お婆ちゃんのおむすび・・美味しかったよ」だ。
歌い終わると老婆は、「たいしたもんだ」だか「なんまいだー」だか
「ありがたや」みたいな事を言いながら、満面の笑みでオレを送り出してくれた。
ありがとうお婆ちゃん!
オレは老婆に手を振りその場を後にした。。

この日は予定の最終日だったし、老婆との素敵な出会いに
心温まり満足したオレは、この気持ちを胸に帰路につく事にした。

しかし、ここまでかなり適当に走ってきたせいで、
帰りは道に迷いまくって結局、家まで6時間程かかってしまったが、
これもまあ、いい思い出のひとつさ。。

と、このようにしてオレの「一人肥後旅情」は幕を閉じた。
九死に一生だったり、圧倒的な大自然、そして思わぬ出会い、、
それら全てがオレをまた一回り成長させた事は言うまでもない。

オレはこの旅の思い出を一生忘れないだろう。。

『 一人肥後旅情:完 』




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